約束 #4 娘と父・鬼の面

そよ風さんとお父さんの物語

そよ風さん(仮名)とお父様の関係は
決して良いものではありませんでした

「男性への恐れや嫌悪」を抱く原因となった父の存在。
「何故」と共に永年生きづらさを抱えてこられました

お父様がこの世を去った後でも
その重荷が軽くなることはなく

人生後半に差し掛かり
「彼とどんな約束を交わして生まれてきたのだろう」
という疑問が湧いてきて
透視リーディングをご依頼くださいました。

父と交わした約束

透視をし始めてしばらくすると、

巫女さんの姿をした少女が

恐い獅子に向かって威勢を張っているビジョン

が見えてきました。

鬼のような獅子のような姿は
少女にはとても恐ろしくて、

向かっていこうとするけれど
近づくことができません。






しばらくして、
恐いと思っていたものがお面であることがわかりました。



そのお面をかぶっていたのは
実は人間のお爺さんでした

弱々しい、ちっとも恐くないお爺さん…

しかも、少女のお父さんでした。





それがわかった瞬間、
魔法がとけるように

少女は美しい女性に姿を変え、
父とずっと逢いたかったのだということを
思い出しました





そのようなビジョンでした。

(竹取物語の世界を彷彿とさせるようなイメージで受け取りました)


そよ風さんへのメッセージ

あなたとお父様との魂の約束は続いています

お父様はこの世に愛を学びにきました。

お父様ご自身、
自分は愛される資格がないのではないか
という強い恐れをコントロールできず
家族に対して威圧的な態度となって現れました。


そして
恐れに打克つ術を養う途中で
人生に幕を下ろすことになりました。



けれど

今は既に、その人生の振り返りや反省も終えて
再び愛に満ち溢れた状態に還っています。



「娘はまだ父のことを強い存在だと捉えている」
自分は決して強い人間ではなかった、と告げてきています。

彼の態度や行動、言動の奥に潜んでいた弱い部分に気付く、
「奥に隠されいる本質に気付く」ことが
お父様との約束による魂の学びのスタート地点です。


あなた自身が恐怖を乗り越え、
真っ直ぐに相手の本質を見抜く目を養うこと。

実際に難しい課題だと思います。


ただ、仮にあなたがこの先

父のしたことを許さずにいたとしても、
父からあなたへ注がれる愛は何も変わりません。

恨まれて当然ということはお父様もわかっています。

この難しい課題をクリアしなかったとしても、
やがてあなたが父のいる世界に進む時、
たくさんの愛と共に迎えられることに変わりはありません。

お父様は揺るぎない愛をもって今のあなたを見守っています。

だから無理に愛そう許そうと努力するよりも
自分自身を大事にするようになさってください。


かつて扱われたように
自分が自分を粗末に扱うことはあってはならないのです。

自分自身を、神様を大事にするかのように
大事にしてあげるのです。それが父の願いです。


この先
相手の本質を見抜いて
その奥にある人の弱さや恐れ、不安を見つめ

それに対して許しと愛を注ぐ。

ご自分の感覚をもとに、勇気をもって関わっていく。

例えば虚勢を張って吠える子犬に対して
その弱さや恐れを優しく包むように…

何が必要かを理解し寄り添えるように。


父との約束の先
お二人の間で養われたことを
他の人達との関係の中で発揮していく、という意味で、

約束は二人だけのもので終わりません。

この先の、あなたの未来に確実に繋がっていきます。






父と娘が再会を喜ぶ姿は、

全ての滞りを一瞬で溶かしてしまうような 愛のエネルギーでいっぱいでした。


イラストを送ってから月日が経ち…

hibiki

こちらのご依頼を頂いてから数年が経ちました

直後はまだ気持ちの整理がつかないご様子でしたが
最近「キレイに手放すことができた」というご報告を頂き
今回ご紹介させて頂く運びとなりました

そのやり取りの中
久々にかつてのメッセージに触れたそよ風さんに
不思議なことが起きたようです…

そよ風さん

はい。そうなんです。

メッセージの中に
『自分が自分を粗末に扱うことはあってはならないのです。』
とありましたね…

先日、(たまたま見た)映画の中で置屋の場面が出て来て
めちゃくちゃ気分が重くなりました。
折檻されているだろうと言う声ばかりでなく
着飾った遊女たちにもそう感じました。


(その時過去生のひとつが蘇り)
私が遊女だった時に、
身体を売って生きている私なら
粗末にされるに決まってる、
自らに対しても汚れた自分を粗末に扱っていた、
とふと浮かんできました。

粗末に扱うことを今世でもしていましたが
いったいどこからやってきていてどうしてそうなった?
と分からないままでした。

“粗末”ということばが
数日後の映画鑑賞で結びつきました。

で、改めて”粗末”という感情に向き合った時に
感情は認めて流す、手放すと言われていますね。

この感情も私を形成して来た一部だ。
いりません。必要ありません、
と宣言することより

まるでお腹に宿したこどものような感覚で
今までどうもありがとう、私には必要なものでしたね
と初めて負の感情を大切にとらえられたんです。

ビックリしてしまいました!!」

hibiki

そよ風さんが
お父様との関係による心の傷を癒した先、
更に奥にあった「過去生から持ち越したトラウマ」についても
癒す流れになっていたということですね…

絶妙にシンクロが続いて自然に解放されていく、
この流れには私も非常に驚きました。

物語に奥深さが増したと思います…

シェアしてくださってありがとうございました

絵と物語を紡ぐ人

透視ヒーラー Hibiki




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